てのひらを、かえして

知的怠惰の集積地よりお送りする、手斧と料理のふんわりブログ。

本を検索する

 本の話をする。

 基本的にお気に入りの本は折りにつけ読み返していきたいという生き方をしているので家に本が積まれることはもうあきらめている。

 ここ数年で再読率高めなのは「みおつくし料理帳」「佐藤雅美先生の著作」「EGコンバット」あたり。鉄コミュニケイションもそろそろ読み返したい。

 先日、ようやく「天冥の標」シリーズを電子書籍で読み終えたが、細かい取りこぼしがありそうな気がして3周した。1周目で気づかなかった表現や単語が実はちゃんと意味があって配されていることにようやく気づくことができた。ストーリーが長いので読んでるうちに忘れてるとこもある。

 調べたいことがあったので検索してみた。電子書籍って本当に便利。ササっと該当の単語があるところをピックアップしてくれるのでオウ今までの俺は何をしていたんだこんなことも知らないなんてまるでネンネだぜ。となった。調べがつかなかったらわかるまで1冊ずつ検索かける羽目になりかけたけど今回はアタリをつけたとこが当たってた。でもこれもしかして全巻まとめて合本版で買ってたらシリーズ通しての単語検索が効いてしまうのか。めちゃくちゃ捗るな。

 検索したのは「カナコ」という単語。2巻に登場する「矢来華奈子」の名が教典に残る際に「水の給い手カナコ」になるんだけどさらに時代が下ると「水を飲むための容器」を「カナコ」と呼ぶようになってるシーンがある。作中、長い長い時間の経過があったことを示すためにこういう言葉の変化がちりばめられていてその中でもこの変化がとても好きだ。ちなみに「宿怨PartⅠ」だった。