てのひらを、かえして

知的怠惰の集積地よりお送りする、手斧と料理のふんわりブログ。

映画は見てもプリキュアか特撮、ドラ映画の人間が「THE FIRST SLAM DUNK」いってきた。

既読勢なので全部モノローグとナレーションが聞こえる。既読勢なのだが生育に問題があってスラダンには愛憎半ばする複雑な感情を抱いている。ゴムェん、兄ちゃん。

山王戦の内容を記憶してるから、もう後半が始まるところでこれから湘北を見舞う試練を思って泣きながら見てた。
だってみんながどれだけ苦しかったか俺は知ってるんだ! 堂本監督がタイムアウトを取りかけて木暮と入れ替える時間を作ってしまうと考えてタイムアウト取り消すところとかめっちゃ覚えてる。
子供たちと配偶者は湘北のメンバーが揃ったあたりまでしか読んでない状態で行ったが、家族がうらやましい。この試合、どっちが勝つんだろうってドキドキしながら観たかった。


上の子がもう覗き込むように前のめりで見てて、しかも終盤は曲に合わせたタテノリまで入って来てノリノリだったのが伝わってきてよかった。下の子はモリモリとポップコーンを食べててよかった。下の子は下の子でノってないわけではなく、どの映画でもどっしりとシートに体をうずめて重役みたいな態度で映画を見てる。


あの作画でゴリの頭にはらりと桂剥きの大根が落ちたらもう完全に何の映画かわからなくなったと思うのであの先輩でいいです。俺の心に「今年の山王はいいぞおじさん」と一緒にしまっておきます。先輩はいい仕事をした、責任は全てこの田岡にあります。


親側の視点で見るようになったので宮城母はえらい、超えらい。ここに至るまで、あの毎日を続けてきた人に何か言えることなんてありませんよ。


応援上映したいよね。ペットボトルを持ってカンカン鳴らしながら応援してタイミング合わせて「シシューーーー!」って言ったり、みんなで桜木の手に念を込めたりして。もちろんあの先輩が赤城のところにやってくるところでは、客席は起立して、魚住の代わりに桂剥きの動作をしながら「お前は鰈だ、泥に塗れろよ」って言う。みんなが盛り上がってるなかで「三十年見て来たが、今年の山王はいいぞ」って言う、そんな応援上映がしたい。