てのひらを、かえして

知的怠惰の集積地よりお送りする、手斧と料理のふんわりブログ。

俺の流派のお好み焼きの話。

お好み焼きの焼き方ってよお、ほんと多様性だよなってことがあって驚いたから俺のお好み焼きの流派を書いておこうと思った。
小学生時代、親がなんかホットプレートを買ってきて日曜の昼に焼き始めたのが俺とお好み焼きの出会いで、好きに肉や海鮮を入れていいってのに驚いたんだよな。あの頃は料理はきちんとレシピに従って毎回同じように作るんだと思っていた。それが覆されたことにパラダイムシフトがあった。それ以来自作他作問わずあちらこちらで食べて、自分のお好み焼きをだいたい構築できたと思っている。それはそれとしてこないだ近所にあったけど行ったことがなかったお好み焼きに恐々行ってみたら美味しかったからもうそれでいいかなとも思っている。

材料
キャベツ
お好み焼き粉

豚肉
あったら入れるシーフードミックス

道具
フライパン

キャベツをまず、千切りにする。このとき細ければ細いほどよいものとする。大体ボウル1杯くらいになるまでつくる。シーフードミックスを入れるなら先に回答してドリップを切っておきたい。
卵を割り入れてお好み焼き粉を入れつつ水も入れてかき混ぜる。本来ならここのところを丁寧に言語化しておきたいのだがこれだけは毎回アドリブでやっているのでうまく説明できない。観念としてはあくまでも粉はつなぎで、大量のキャベツの千切りをまとめられるだけあればいいので粉の消費量はそこまで多くない。感覚としてはFRPがあるだろう。アレのガラス繊維がキャベツで樹脂がお好み焼き粉と卵と水の混合物であると思って作ってほしい。
シーフードミックスを入れるならここで混ぜておく。
フライパンに油をしき、まず豚肉を置いてその上に生地を乗せていく。大分高さが出ることを覚悟してほしい。
中火で焼いていく。焼き加減についてだが生地の部分にポツポツと穴が開いて表面が乾いたな、というところでひっくり返していく。この指標はホットケーキを焼くときにも役に立つ。ここからひっくり返す訳だが、ここから先は完全に自分を信じてやるしかないのでほんの少しでも疑いが入る気がしたらやらない方がいい。大事なのは自分が間違いなくこのフライパンの上のお好み焼きをひっくり返すことができるという信念だ。わかる。この焼き方で作るとお好み焼き自体に高さが出るのでひっくり返せるか不安になる。だが迷いは禁物だ。
まずフライパンを軽く揺すってみる。焼き加減に問題が蹴れば軽く揺するだけでお好み焼きが動くはずだ。動かないならもう少し焼いてみるといい。
動いたなら準備完了だ。ここから試されるのは己自身だと思え。もう一度言う、迷いは禁物だ。大丈夫、おまえならできる。
フライパンを火元から持ち上げ、膝を軽く曲げて腰を落とす。腰に近い高さにフライパンをもっていき、腕を前に静かに出して一気に体の方に引きつける。自然とフライパンの曲線に沿ってお好み焼きが回転してひっくり返るはずだ。後は足腰で柔らかくそれを受け止めるだけでいい。この工程に迷いがあると間違いなくミスる。まあミスって形が悪くなっても焼いたら食べられるので気楽に行こう。

ひっくり返したら蓋をして焼く。湯気が蓋から出てきたら一回箸で刺してみて液体がついてこなければ完成である。

この焼き方は生地やキャベツに含まれる水分でキャベツを蒸し上げる料理だと思って作っている。蒸し上げられたキャベツは甘く、ふわっふわのふかっふかになってうまい。