てのひらを、かえして

知的怠惰の集積地よりお送りする、手斧と料理のふんわりブログ。

Wizardry外伝2の思い出。

無事にね、リリースされてみんな遊んでいるんで、俺は俺の思い出話を勝手にやっていこうと思う。
外伝3に行き詰っているときにショップで見かけたので購入して遊んでいた。多分外伝3攻略より先に攻略した。
舞台はおなじみのリルガミンから遠く東に離れたがまだ「サムライ」や「ニンジャ」の本家よりはだいぶ西の方。イメージ的にはインドの左隣。だからモンスターがアラビアンナイトからインド系怪物、最後には中華系神獣まで出てくる。

トリプルフロア

5Fに降りると表示される「トリプルフロア」のメッセージ。そうここは5F6F7Fを一つの大きなフロアとみなし、その中を縦横に駆け回っての探索を要求される。流砂(強制移動床)はなまじ見えるから流砂が終わったら! と流される間に気が急いてしまい、到着と同時に踏み出した先がピットだったりする。回転床もマップを開く必要があるのでデュマピックの回数を削ってくる。とにかくこちらの継戦能力と撤退の判断力を問われる。この三つのフロアを踏破した先に待つのが中ボス「サンドクラッド」と大量のヒュージセンティピードの群れだ。
確かこのサンドクラッドのリジェネレートとレベルの数値にバグがあり、リジェネレートで回復し続けることがない代わりにモンスターのレベルが上がり続ける。
詳しくは以下だ。
 
得物屋さんはいくらでも読んでいられるサイトなのでやばい。

8F

いくつもの玄室が配置され、その中央に泉やなんかのイベントがあるいかにも何かありそうなフロア。攻略には全く関係がない。真面目に攻略した分だけ時間を使わされる本当にいやらしい罠。エレベータで素通りが可能。

9F

エレベータを降りると、立ち並ぶ玄室の向こうに広がる大広間……もたしか無意味なフロアで、玄室の中に一つだけ10Fにつながる階段がある。ここに来ると格段に敵の強さが変わって、落ちるアイテムも格段に良いものになるので玄室を空けてはルームガーダーと戦ってPTを強化する場所に使っていた記憶がある。ここで落ちた焼き物のゆびわってのが高く売れた覚えがある。

10F

階段から降りてすぐに玉座。当初の目的の場所がここ。とはいえストーリーはここでは終わりではないので再度降りてくることになる。

墓室の玉座の後ろの壁が崩れてフロアが広がる。といっても、本来の広さに戻るだけだが。これまでのフロアと違ってかなり対称に整然と作られたフロアで、儀式とか敬意とかそういうものの存在を感じなくもない。そもそも玉座の後ろの壁をくぐるあたりでちょっと、やってはいけないことに手を染めたように感じたことを覚えている。そもそも外伝2は最初から墓暴きをやっているので今更なのだが、序盤はモンスターの対処で手一杯だし目的があるから平気で、当初の目的を果たした直後、右も左もわからぬ目的もよくわからない探索になるからそう感じたのだろう。

11F

墓所から1階下り、四方を司るボスを倒して封印を破る階。ボスが落とす彫像をそれぞれ五行相克になるように置かなければいけないことから、ここは何かを封印している階であり、本来ならその封印は解いてはいけないものでは? という疑念を生じさせてくる。演出がうまい。

黄泉

そのステージにおり立ったときに、インパクトを感じる箇所として魔界塔士Sa・Gaの16階や、世界樹の迷宮の遺都のことが並んで称されるが、ここだって負けていないと思う。封印を解き、古代のやばい何かを倒して封じられていた穴に飛び込んでたどり着いた先は一面真っ白な背景にワイヤーフレームで構成された世界で、「やべえ、ここはやべえ」と当時思ったものである。その予感にふさわしい魔界の王たちの歓待。死神、蠅の王、軍神、おなじみの風の王。彼らとの対決の前にはわざわざかっちょいいフレーバーテキストが入る。マイルフィックが一番オシャレさん。「かぜ の まじん の さきぶれ だった。」とか痺れる。彼らを退けた先には女帝との対決がマツ。

コミカライズが良い

外伝2のコミカライズがキャラクターデザインもやってる池上明子先生で、このコミカライズがいいの。侍は父と兄弟を裏切って殺した仇、ロードは悪落ちした親友を捜していよいよ最終階層へ。宝箱のワープでパーティが分裂、それぞれの邂逅と絶体絶命のピンチ。そこに盗賊がアイテムで召喚したモンスターが偶然「ヴァンパイアロード」灰と青春、風龍に出てきたおまえかーーー!
となるので最高です。ちょっと早足の内容なのでそこは残念なんだけど確かこないだのコミカライズ増田のブコメでも名前が挙がっていたので是非。今読める媒体があるか知らないけど。なかったわ。先に下巻だけ手に入れて数年後に上巻見つけたときはうれしかったなあ。

最強武器について。

個人的には特定組み合わせの種族と職業のみが使える最強武器一式には複雑なものを感じていた。強いし手に入ったときのうれしさはあるんだけど、当てはまらないPT使ってたらちっとも嬉しくないだろうし、実際初回のPTでは半分くらい当てはまらなかったはずだ。コルツ打ちまくってお祈りしながらモガトとラバディでなんとかならないこともないのでクリア自体はできるし。でも装備揃えたときの強さとヒロイックなかっこよさは否定できない。ぐぬぬ

オール27

外伝2特有のトピックとして「おーる27」がある。
外伝シリーズではアイテムコンプのご褒美に「てんせいのしょ」が手に入る。キャラに所持させてスペシャルパワーを解放することで、後の作品に転生させることができるパスワードが表示される。転生したキャラクターは称号と職業を持ち越して、初期の所持金がちょっと多い。という特典を得ることができる。いきなり上級職から始めることができるが上級職は要求EXPも大きいので特に序盤はしんどくなる。
で、だ。
外伝2には全職・全種族対応で全能力値27のキャラクターを転生してこれる一連のパスワードがあり、これを最初から使うと楽々(そんなに楽でもない)クリアできるのだ。ここまではたぶん攻略本とか裏技の本に載ってる。

が、この件にはまだ先がある。

このパスワードは名前を「おーる27」か「オール27」にする必要があるのだが、あるとき「この名前をひらがなカタカナ混じりにしたらどうなるだろう?」と思いついてやってみた。結果から言うと、まぜこぜの名前でとあるパスワードのキャラクターを転生させると力が55のニンジャ・種族「あく」・ぞくせい「  」のキャラクターが転生されてくる。めちゃくちゃ強い。(が、死ぬときは死ぬし全滅するときは全滅する)メモをなくしたので正確な手順は忘れた。たしかドワーフ・ニンジャ・悪だったはず。
ちなみに同様の手順で外伝3もやってみたが能力値はふつうだった。

ゲームとしてすっきりしていて遊びごたえもあり、それでいてダレないテンポの良さがあるのが外伝2で、個人的にゲームとしての出来は外伝3より断然外伝2だ。だけどもJRPGしすぎてない? ってところ、最終階層のボス前メッセージがカッコ良すぎるのや種族職専用武器の存在あたりは少し歯向かいたくなるがそれもまた外伝2の良さかもしれん。