てのひらを、かえして

知的怠惰の集積地よりお送りする、手斧と料理のふんわりブログ。

職場はこんな感じ。

職場では2枚のマスクをローテーションしている。1枚は妻が作ってくれたHKマスク。香港の医療関係者が考案したとかしないとかいうやつだ。クロッチの部分を鼻に当てて女性用下着を被るやつではない。ここは増田ではないからな。
 もう一枚は社長の奥さんが縫ってくれたものだ。アットホームな職場です。ちなみにこの社長夫人めちゃくちゃ酒が強く、いつぞやの忘年会では中堅社員を並べて向き合い、めいめいのコップに焼酎を注ぎ続けながら誰よりも早いペースで手酌していた。つよい、だれもかてない。

 事務所の隣の島が営業の島なのだが、このご時勢なので全員外出を禁じられており完全に油を売っている。めちゃめちゃやりづらくて困る、ブクマがちっともはかどらない。

 その彼らが資格取得の話を朝からしていた。この会社の営業職には奇妙な風習があり、業界のとある資格を取得しているとちょっとだけ威張れるのである。「今度こそ取得しようと思って」「この本暗記したらいけますかね」残念だが無理だ。今年の資格試験は延期になったままで開催されるともされないとも発表がない。そりゃそうだ、講習会も試験会場も密だ密。おそらく今年の開催はないと思われる。

今んとここちらではまだそう差し迫った危機感まではない感じで生きてます。どちらかというと備える為の社会の変貌に戸惑ってる。朝からの通勤ラッシュは少しだけ緩和されてる気がするけど相変わらず普通に買い物客はいる。仕事に関しては未だに止まらずに済んでる。

刀ミュ配信観て大満足だったのでいつか行きたいと思います。アレは絶対楽しいだろ……
あるじって呼ばれてキャー! って叫びたい。

鍋考

今宵は鍋の話をする。
これは以前も書いたが、単身赴任をしていた際の夕飯は基本的に鍋だった。今の居住地よりさらに田舎で、買い物先の選択肢なんてなく、地元チェーンのスーパーしかない。しかも22時には閉まってしまう。水曜日が肉の日で木曜日が魚の日だったが別に安いわけではなく、新しい商品が入荷するのがその日だっただけだ。しかし裏を返せばその前日は値引きされているのでそこを狙って買っていた。鴨肉の割引とかあった日には祭の開催だった。

なぜかその店は毎週あんまり売れないのに牛モツが仕入れられていたので、割引になってるのを見かけたらモツ鍋にしていた。むしろニラの方が高いわコレ! となる夜もあった。

小学生の家庭科でやったはずだが、出汁、つまり旨味成分というのは違う旨味成分と混ぜた場合その旨さスコアは足し算でなく掛け算で増える。植物性(グルタミン酸)、動物性(イノシン酸)、キノコ性(グアニル酸)、貝性(コハク酸)の4つだ。コハク酸は高校生物の呼吸商の実験で出てきたアイツだ。メチレンブルー。

このうち2つ、ないし3つを兼ね備えると鍋は断然うまくなる。例えばしゃぶしゃぶは2要素、昆布出汁と肉だ。ピェンロー鍋は白菜と豚バラと干し椎茸で3要素だ。

それから、どこかで一品は脂があるとよい。

そろそろ暖かくなってきて白菜が使いにくくなってくる季節で辛い。

そんな時によく食べる鍋だ。
確か大学出て一人暮らしし始めた頃に編み出したやつ。

水菜と鳥モモとアサリの鍋。

材料

水菜 1束
鳥モモ 1枚
アサリ 1パック
エノキダケ 半束
豆腐 1パック
めんつゆ

作り方

水菜を5cm間隔に切って白いとこと緑のとこと根元に分ける。
アサリを鍋に敷く。
エノキダケは下から1/3を切り、水菜の白いところと一緒にアサリの上に敷き詰める。
鳥モモは半分に切って、それぞれを5mmくらいの厚さにスライスする。
豆腐は大体一口大に切って鳥モモと一緒に水菜の上に置く。

水菜の青いところを上からかぶせる。
めんつゆを水で薄めてスープにする。素麺を食べるにはちょっと薄いかな? くらい。毎回料理勘ない人出来るような記載を心がけてますがごめんなさい。これは毎回目分量だわ。

豆腐が浸るくらいまでスープを入れて煮る。沸騰したら大体食べごろ。

(分量外) シメは蕎麦を煮込む。

水菜は火を通すとめちゃくちゃいい出汁が出るので夏の鍋におすすめする。

帰り道の話。

 唐突だが、帰り道のはなしをする。

 会社からの帰り道の途中、分岐点があってそこで大まかに2つのルートに分かれている。仮にAルートとBルートとしよう。ここからすでにゲームは始まっている。
 Aルートは幹線道路で流れも早い、しかし道沿いにあるスーパーはチェーン店ばかり。そして本屋がない。
 Bルートは道が狭い割に交通量が多く、モタつくのだが地元のスーパーがいくつかある。もちろん本屋もある。
 やはりチェーンのスーパーは物量と品揃えに安心感があり、その日の晩メシの材料が1店舗で大抵揃ってしまう簡便さがある。
 地元スーパーではともすれば売り切れがあり、補うために他の店に寄る必要があったりする、するのだが、生鮮食料品で思わぬ掘り出し物が出ていることもあり、またここでしか入手出来ない地元の品もありで全く悩ましい。
 一見するとBルートで複数店舗をまわるのがクレバーに見えるがこれは帰り道である。そう、時間制限があるのだ。早く帰って晩メシを用意しないといけないのだ!

 値段の面も考慮に入れるとさらに悩ましくなる。実はチェーン店の方が全体的になんでも安い。が生鮮食料品に限るとやはり地元系に軍配が上がる。ちなみにこの辺で肉が1番安いのはとあるチェーンドラッグストアだったりする。

 冷蔵庫のストックと前日までのメニュー、予定食事時刻までの残り時間、コスト、それに今日の気分を考慮に入れて最適なルートを弾き出すゲームである。完璧に決まった時は快感さえある。

 チェーン店の別の使い方として、ちょっと手間のかかる食材を狙っている。

 だってチェーン店に来るのって、基本的に「なんでもそこで揃えたい」人でしょ? なのに一部の需要を狙ってかややニッチな食材が入ってることがある。こちらの狙いもそれだ。大抵、次の日には割引になっているのであらかじめチェックしたそれをゲット。

ちなみに今冬はアンコウの切り身(肝つき・おそらく鍋用)をずっとスナイプしていた。

アンコウの味噌鍋

材料

アンコウ1パック(肝つき)
味噌

昆布出汁の顆粒
白菜
ニンジン
豆腐

作り方

 白菜は葉を一枚ずつ剥いてバラす。分厚く白いい茎っぽいところとチリチリした薄い葉の部分と切り分け、茎っぽいところは包丁の背を傾けて削ぎ切りにし、葉は適当に重ねて切る。切り方が分かりにくかったら「衛宮さんちのきょうのごはん①」の鍋回を読むこと。

 ニンジンは皮を剥いても剥かなくてもいい。先っぽから斜めに薄切りにする。

 豆腐は地方によってパックの形がかなり違うのでもうわからん。大体一口で入るかな? くらいのサイズにする。この鍋、1番うまいのは出汁を吸った豆腐なので、あまりデカいと味染みが悪いし小さいと食べ応えがなくてまた寂しくなってしまう。

 アンコウの身はザルに出して別に沸かしたお湯をかける。

 白菜の白いところを鍋の下に敷き、豆腐を真ん中、周りにアンコウの身、最外層にニンジンわ配置する。白菜の葉を上に重ねる。

 アンコウの肝をすり鉢に入れ……持ってない人もいるよなあ…厚手のビニール袋に入れて手で揉んでつぶしてもいいはず。
 多分先にあんきもを潰してペースト状、要はマヨネーズみたいになったら味噌を入れて混ぜ合わせる。味噌は肝の倍くらいの量。よく混ぜてぐちゃぐちゃにする。味噌と肝の区別がつかなくなるくらい。
 それに酒をスプーン一杯くらい入れて混ぜ、鍋に入れる。
 すり鉢やビニール袋にまだついていてもったいないので水を入れてこそげ落として鍋に入れる。出汁顆粒を入れて、白菜の葉が水に触らないギリギリくらいまで水を入れる。蓋をして火にかける。蓋の隙間から湯気が上がったら完成。ちょっと長めに煮た方がうまいけど煮すぎは豆腐が硬くなるので注意。

 ポン酢に浸してから食べるタイプの鍋ではなく、鍋の汁と共に頂きます。

 他に鍋に入れる候補としては舞茸やしめじ、エノキダケなどのキノコ、鶏肉より豚肉が合うと思う。あとネギ。基本味噌汁なので味噌汁に合うものはなんでもいけるんじゃなかろうか。

晩飯近景

 買い物の際、スーパーですれ違う時でも「あ、距離が近いな」と思うとしばらくの間息を止めてしまう。お互いにマスクをしててもだ。そこまで気にするならもっと買いだめして買い物のスパンを減らせばいいのに、とちょっと罪悪感がある。

 食べ物と台所に関してはもう10年くらい前から自分が担当である。単身赴任期間を挟むのであまり大きなことは言えないけれど、その間だって自分のメシは自分で賄ってきた。 

 いっけねえカットサラダ食べるの忘れてる。睡運瞑菜睡運瞑菜、喝! 

 前にも書いたような気がするけど、ウチの食卓の必須アイテムは「塩鮭」だ。
 もともとお魚と一緒に白ご飯を食べるのが好きな長男に鮭フレークを出していたのだが年長さんになったあたりで「鮭フレークはおいしくない、時々パパが出してくれるちゃんと焼いた鮭が食べたい」との主張があり、鮭フレークは廃止された。味にうるさい男である。
 いつぞや里芋の煮物を水煮使って作ったら「これはおいしくないこないだのはおいしかった」と言う。確かに前回はちゃんと生から皮むきしてあく抜きして作った煮物であった。もう一回言う、味にうるさい男である。
 かくして俺は朝起きたら冷凍庫から小分けにした鮭を取り出して魚焼きグリルに放り込んで9分にセットするのが日課になった。
 ちなみに二人目はパンやフルグラ(これはフルーツ部分だけを選って食べるので廃止)もしくは「食べない」などの紆余曲折があった結果混ぜ込むわかめご飯が暫定的に朝食の座についている。

 なおこのblogは俺の作ったメシを報告するblogになったので報告をしておく。

豚肉と竹の子の醤油炒め

材料

豚肉細切れ 
竹の子の水煮 
醤油 

作り方

 竹の子の水煮は水分を切っておく。表面に濡れたところがないくらいキッチンペーパーで拭くとよい。一口大に切っておくが、繊維の方向が分かるならそれに沿って切っておくとシャキシャキするだろう。

 深めの鍋に豚肉を一口大に千切って入れ、炒める。脂多めなら多分焦げ付かない。火が通って脂が滲み出てきたら醤油を半まわし。
 醤油が馴染んだら……分かりにくいな。要は醤油が醤油っぽく溜まってる池みたいなところが無くなったらなんかいい匂いがしてくるので竹の子投入。

 竹の子から水が出て泡立ち始めたら醤油を半まわし。さっきと同様に醤油のいい匂い、逆に言えば入れたばかりはまだ醤油の醤油らしい臭さがあるはず。それがなくなったら完成だ。豚の脂のうまみと火の入った醤油のうまみが竹の子に染み込んでうめぇぞ。

 

作って置いといたら下の子がつまみ食いしてった。

 いつぞやツイッターで話題になってた春キャベツと豚と春雨の炒め物のパクりだ。

これもうまい。ほかほかごはんにぶっかけたらもうそれでいいやつ。

現況について書き残しておく。

 orangestar先生の該当のブログにブコメした通りブログを書いておく。恐れ多いのでトラバは飛ばさない。あーいやしかし飛ばしたほうがいいのかないややめとこう。
 いつぞやの唐揚げのレシピは重宝している。料理ハサミも同じのを買ってしまった。ウチの場合はあそこまで細かくはない、多少のスジくらい平気でかじっていくのがウチの子供たちだ。土曜に作って日曜までまずもたない。

コロナに対して

 地方都市住まいではまだまだ影響は薄いほうなのだろう。幼稚園も小学校も止まっているし仕事の先行きが怪しくなってきた。目の前の仕事は減ってはいないが来月再来月がどうなるかわからない。

 目に見える変化としてはマスクだ。誰もがマスクをし、マスクの入手法を話している。50台の厳つい上司は週末ごとにマスクを作成していて少しずつ腕前が上昇している。客先に行くからとスーツを着てきたらどう見てもその筋の人にしか見えない上司である。せめてゴールドのアクセサリーは自重しろ。これしかなかったと妙にファンシーな柄で作ったマスクを装着している。できたマスクは進学で一人暮らししている息子に送るらしい。

 そのくらい猫も杓子もマスクだ。既にディスポのマスクは見なくなって久しい、つけている人は「業務」で支給されてんだな、という風に解釈している。実は手元に10枚だけディスポのマスクを保管してある。会社から出張に行く際に着けろと支給されたものだ。実際には出張自体が禁止されてしまった(営業マンも社外ダメ)ので、これは何かトラブルでどうしても出張しなければいけない時の備えとしてE缶だけは最後まで取っておく。

 感染自体よりも「感染したことが周囲に広まる」ことが怖い。既にまことしやかな噂が出回っている。いわく、隣の市の感染者の家は既にバキの家状態だということ。いわく、別の市の感染者は既に退職を余儀なくされてほかの土地に移らざるをえなかったとのこと。さもありなん、と思わせる田舎なのだここは。

 弊社の上層部もビビりにビビっている。社内で発生すれば営業停止は免れない。社内中に消毒液とスプレーが配られ、休憩ごとに窓やドアの手が触れそうな場所をシュッシュして開け放たれている。ドアはともかく窓は休憩時に開くときしか触ってないので毎度やる必要はなさそうなものだが。

 ありとあらゆるところでほんの少しではあるのだが、その些細な積み重ねが息苦しく、しんどい。

オチ

ところでさ! 電解水? の洗浄液ヤバいくらいすごいな! 今現在23時すぎなんだけど妻が「すげえ汚れ落ちるよ」って買ってきた電子レンジ用クリーナーでコンロ近くの油汚れが目立つタイル拭いたらピカピカになるの! これ本式のやつ使ったらもっとすげぇんじゃない? コイツぁゴールデンウィークがゴールデンなことになりそうだぜ……!

どうやったってうまいやつ。(酒のつまみ)

そろそろ食べないとヤバいイカがあったので即席でつまみに。

イカゲソ  1杯分
マーガリン デカめ20mm角くらい
レモンポーション ピュピュッ
ガーリックパウダー 2振り

スキレットにゲソとマーガリン入れて塩胡椒(分量外)を振って炒める。ちょっと火を通し過ぎくらいでいい。

皿に盛ってレモンポーションとガーリックパウダーをかける。

出来上がり。

映えはしないがクソうまい。

こっちは身の方。スタンダードにグリルで焼いた。

全量マーガリン炒めで良かったかもしれんこれ。うまい。酒が進む。

自己最速カレー

今やったので記録しておく。

所要時間 だいたい15分
出来る量 一皿分くらい
材料 玉ねぎ1/4 じゃがいも1/2 ソーセージ1本 人参3cmくらい バーモントカレー2欠片

1. 全部刻む。ルゥ刻むの忘れたので多分刻んだらもっと速い。
2.お椀型の耐熱容器に入れて水をひたひたにする。ルゥ加える。
3.電子レンジで加熱、800W 3分
4.一回取り出してかき混ぜ、ルゥのダマをなくす。
5. 電子レンジで加熱、800W 3分

これで大人分1皿くらい行けます。
子供から急遽頼まれて無理やりやった。
おれえらい!