てのひらを、かえして

知的怠惰の集積地よりお送りする、手斧と料理のふんわりブログ。

「諏訪隊」

お題「#応援しているチーム


 本編の話の流れ上、最初にキューブ化された諏訪隊長とその後の荒船隊、玉狛第二との戦いで1点も取れなかったことから、なんとなく情けないイメージが付きがちの諏訪隊長だが、ガロプラ戦では、二宮ではなく諏訪の言うことなら聞く、と加古隊長に言わしめたくらい人望があることが見て取れる。

 一見するとガサツでダメ大学生ぽい諏訪隊長(ダメ大学生っぽいところにお兄さん感があってそこも人望の一端を担っているんだろうけど)、しかしながらボーダー内部のシミュレーションルームにエネドラを引き込んでの戦いでは口三味線で煽って相手の冷静さを削ぐ老獪さをみせており、それが2丁ショットガンスタイルにも現れていると考えている。
 至近距離をねらうアタッカーには引きながら打つだけで相手アタッカーの間合いをはずしながら面破壊を浴びせられ、逆に中距離をねらうシューターガンナーには多少食らいながらでも踏みこんで当てにいける。
 ボーダーの一般的なスタイルに対して間合いを外しながらの戦いをできる。そこに差し込まれるカメレオンアタッカーの笹森がかなりいやらしい。スキピオヌミディア騎兵みたい。
 堤と合流後に合計4丁のショットガンぶっぱなしからくる正面の圧を利用して相手の頭を押さえて、相手の後方や側方から笹森がかき回しにくる。ちょっとした包囲殲滅戦が勝ち筋なのだろう。

ガロプラ戦の前にあの村上鋼を擁する鈴鳴第一に勝っているのだからやはりそんなには弱くないはずだ。もしかすると村上鋼、上記の戦法はわかってて勝てない戦法の可能性がある。

 おそらく諏訪隊は、ポッと出の強ルーキーを軸にしたワンマンチームを食ってあの位置にいるのじゃないかと思う。じゃあどうやって勝つのか、ワンマンではなく周囲との連携や地形利用、そういうことを考えさせ始める、教導隊のような位置。事実、この敗戦の後の玉狛第二、影浦隊、東隊とのランク戦で村上が来馬との連携を見せて、自分一人でカバーできないことに気づきを見せ始めている。
 ボーダーの上層部が意図してそうさせているのかどうかは知らないけど。

 それから俺の推しであるところの笹森君がいるのもこの隊。彼は作中、「他の部隊の隊員も成長していく」ことを見せつけてくるキャラクターで、大規模侵攻戦で「引くこと覚えろカス」を実際に体感し、次のランク戦で穂苅が「こんな落ち着いた奴だったっけ」といぶかしがるくらいに成長した姿を見せ、ガロプラ戦でも二宮隊の辻と協力して敵を撃退する姿を見せる。もともともうすぐマスタークラスが見えている点数なのでいずれマスターになった姿で活躍しにきてくれると信じている。

堤氏、彼こそは風間隊長と修の一騎打ちで修の可能性に気づいたその眼力をもって修の後方彼氏ヅラする権利をやる。これからもチャーハンがんばってください。

ということで初めてはてなブログのお題機能を利用して諏訪隊を推させてもらった。
なお現在の連載でも諏訪隊、那須隊、香取隊のランク戦が行われている最中である。これまで才能にものを言わせて勝ち上がってきたものの壁に突き当たっている香取隊長が覚醒する手助けを諏訪隊には担ってもらい、かっこよく散っていってもらえることを期待している。