てのひらを、かえして

知的怠惰の集積地よりお送りする、手斧と料理のふんわりブログ。

ミニマム ザ 男性ホルモン (男性更年期障害 受診について)

2020年末、「男性更年期障害」の診断を受けて男性ホルモン補充療法を始めた。

特別お題「わたしの2022年・2023年にやりたいこと

ここ一年くらい慢性的なダルさと疲労感(仕事終わりにスーパー寄ったら駐車場に車止めてしばらく立ち上がれないくらい)があったのが、綺麗さっぱりなくなってて、配偶者からも「イライラしなくなって明るくなった」との喜びの声が。症状は上記の慢性疲労と早朝のイライラ、大量の寝汗、それに手足の冷え。

このへんがいらいら来ているときのツイート。

出張中にホテル出て現場までの道でのこと。何かに追われてるような焦燥感があった。たまたまNHKの番組「チョイス」を見ていて、このころにはもう自分でもその疑いをもってる。余談ではあるが世の中にあまたある健康・医療情報番組で一番マトモなのはこの「チョイス」だと思っている。

出張から帰って家の近所で対応している病院を探して受診しにいった。診療科は泌尿器科、土曜日の午前中のことである。

入店したらまずマイナンバー保険証の機械でスムーズに登録され、問診票を渡される。自分の症状の他、おしっこの出方、回数、残尿感、キレ、夜中にトイレに行くか、朝トイレに行きたくて早く起きるかあたりを5段階評価で記入する。

やはりスカッとさわやかな排尿というのはQOLへの影響がデカいのか。ノコギリヤシサプリのCMが盛んなわけだ。おにんにんのメタファーとして使われる鹿威しさんサイドからすればたまったものではないだろうし、泌尿器科でなんとかなるなら早めの受診が第一のチョイスだろう。

問診票を返すと尿検査のコップを渡される。ほかの診療科での体温測定みたいに当たり前という感じで渡される。仕事で泌尿器科に来ることはあったが、受診側としては初めてなのでとても新鮮だった。しかし、家を出る前にトイレに行っていた。むり、出ない。序盤の尿を捨てる余裕なんてなかった。どうにか絞り出したそれをトイレのちっさい窓から診察室の方へ差し込んだ。

それが終わるとしばらく順番待ちで、診察室を見てみれば7割くらい男性である。

先生曰く、問診票を見る限り排尿に問題はないがホルモン量は血液検査でしか分からないとのことで採血して1週間後(ということだったがこちらの仕事の都合上行けなかったので2週間後)に再度結果を聞きに行った。

肝臓がちょっと悪い、ナトリウムはそんなにないので塩分は問題無し。本題の男性ホルモンの値は下限値ギリギリで、診断ガイドラインと表紙にあった冊子を見せて先生が説明してくれたところによると、下限を割っていたら即治療対象、でもかなり低いのでもちろん治療対象であり、一応副作用がなくもなく、肝臓にもしかしたら悪影響があるかもよ、という説明の上で薬剤を筋肉注射することとなった。

他の薬剤と比べ、当該の薬剤は粘度が高く、注入に時間がかかること。男性更年期障害の患者は多いとのことなどのお話があった。

今回は規定量の半分を打って体調に異常がないか様子見を行い、次回から規定量の注射になるそう。

注射後の変化としてはまず、体が軽い。前述の疲労感がなくなり、しゃがみ込む際の「よっこらしょ」を言わなくなった。足先の冷えがなくなってぽかぽかになった。寝汗は関係なく出る。気持ちの面でも落ち着いて、世の中の明るいニュースを見て喜べるほど、全体的に明るい気分だった。

だったというのはそろそろ薬剤の効能が薄れてきたようで、休み明けから背中がなんか重く、「よっこらしょ」が復活し、なんかだるい。足先が冷えるのも戻ってきた。猛烈な焦燥感にはまだ遭遇していない。

あのスカッと爽やかな気分は実に素晴らしかったので次の注射の日が待ち遠しい。もし同じような年代で疲れ切って鬱々としている人は受診を検討されてはどうだろうか。健やかな人生の一助となれば幸いである。

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