てのひらを、かえして

知的怠惰の集積地よりお送りする、手斧と料理のふんわりブログ。

家事術は実戦で使えてナンボのモン!!

疫病が流行しているのでよぶんな外出を控えるようにという通達が出された。(挨拶)

鶏モモ一枚肉をフライパンで片面ずつ揚げる事で楽に唐揚げを作るやり方を確か「家事ヤロウ」でやっていたので試してみた。160℃で3分ずつだけでしっかりと火が通っていた。衣を都度つける手間が省けるし時短になるので、子供達から不評がでるまでこの手を使っていく。

深夜帯にやってたころは良かった。なんてちょっとマウント取りたい奴が使う、使い古されて陳腐になり尽くしたフレーズだ。鉄腕DASHのバックナンバーはhuluで見れるそうだが深夜時代のヤツも見られるのだろうか。城島リーダーがバレないようにストリートミュージシャンやるのが好きだった。他のメンバーもやってたけどリーダーの選曲が面白かった。あと風呂に入ってどれが一番あったまるか調べるやつ、冷凍車のドアにリーダーが貼りついてた時は腹抱えて笑った。

家事ヤロウの名に恥じぬ「風呂の掃除の仕方! お役立ち情報」や「コンロの掃除」「服のタグの読み方」という番組構成の方が深夜帯のころは多かったはずだ。鼻が高い番組が家事のお役立ち情報を太目の軸にしているから、必然的に料理系の情報やツールの紹介にならざるを得ない。共存(おそらく共栄のためではない)するためには仕方ないのかも。

男の人が家事をするところが公のメディアに流れる、ことの意義はとても大きい。社会的な影響はさておき、俺もやっててええんだな。と思えるからだ。今週末は風呂のカビ退治をやらないといけないし、そろそろまた散らかってきた居間とキッチンも大掃除しないといけない。

あと、いわゆる「カードショップの臭さ」ってやつ。毎日風呂に入れてるうちの子供たちが一日同じ部屋で遊んでた日の夕方に同じ匂いの片鱗を感じたのでたぶん人類の男性がもともと持ってる匂いだろうと思うぞ。

当該番組には期待している。いいぞもっとやれ。

システム音声「スキル:鯛の頭割り を習得しました。」

 鯛の頭を割るスキルを習得したので報告しておく。料理をするようになってからも長いことこれができずに困っていた。こういうときこそインターネットに聞くべきであった。検索して写真と動画を見た方が分かりやすいことこの上ない。
 首を落として切断面をまな板に置く。頭部後屈顎先挙上法で気道を確保した状態を想像してほしい。そう、そんな感じだ。頭頂部の方に立ち、出刃の刃先を前歯の間から口の中に差し込む。人間でいえば鼻の下の部分にスッと刃が10mmほど入るのでそれをガイドにして刃先をまな板に当たるまで差し込む。ここで刃が入らなかったらたぶん位置を間違えている。下あごを無視して刃先がまな板に当たった点を中心にモーメントを効かせて頭を押し切る。最後に背骨に当たるあたりまで本当に力が要らない。

 せっかくできるようになったのでもっと頭を割っていきたいのだが、鯛の旬としてはそろそろ終わりで、この時期を過ぎたものを「麦わら鯛」と呼ぶらしい。麦秋はこの時期の季語で麦が収穫期を迎え黄金色に色づくことからきている。この時期に収穫できる麦は秋蒔きの麦であり厳しい冬に芽を出し踏まれて踏まれて強く大地に根を張りまっすぐに伸びて実をつけるゲンよ麦になるんじゃギギギシゴウしちゃる。おどりゃクソ森。

それでも毎日作るけどさ。

「ご飯を作らなくてもいい身分」であるとマウンティングを取られるのがつらい。
今日書きたいことは上の1行だけです。お疲れ様でした。


 会社の別部署だけど上役という人がおり、席が近いので世間話をすることも多い。そんな人との雑談の中で、「毎日の献立を考えるのがしんどい」という話をしてしまったのが運の尽きだった。
「へぇ~え、〇〇くんが毎日料理してるの? 家で? 奥さん作ってくれないのぉ~~」
そこからというもの、1週間は帰り際に「さあてかえってご飯食べますか、座って待ってれば出てくるご飯だけどね」「ビールでも飲んでたらつまみも出てくるしそのうちメシもでてくるもんね、作らなきゃいけない誰かと違って」と煽られ続けた。数か月たった今はそこまでの頻度ではないがチクリチクリと刺さる言い方をしてくる。

 なぜできないことが多い奴がマウンティングしているのか意味が分からない。別に作れる方が特別偉いとかいうつもりはない。タケノコの下処理の話をしていて「米ぬかが吹きこぼれると処理が面倒」というだけで「うっわ、うっわ。さすがやねえやったことのある人は。うっわうっわw」と煽りが始まる。「さすが」にここまで侮蔑をのせて話すことができるとは。

 そして何が腹が立つってこのクソ田舎じゃあこいつの方が多数派で一般的な考え方だということと、そしてこのクソみてえな価値観が横溢するごみ溜めから俺は抜け出せないってことだクソッタレ。

 「降りろ、役割から降りれば楽になる」というが、今はまだ過渡期で「ご飯を作らせる側」という役割から降りるだけでもこのありさまだ。「わたし作る人、ぼく食べる人」のCMからもう何年たった?
 まだ俺は体全体が大きくて押し出しのきく重量をしているからまだこんなもんで済んでいるのだろう。

しかし毎日行くスーパーなんかじゃ結構見かけるんだけどな明らかに家族の分まで自炊してそうな買い物してる男性。

朝からまたチクリとやられてイラついて書いた。

はてなトップページの話。

 いちいちカウントしたり統計とか取ってなくて印象論で書くけどはてなトップに紹介される記事のうち特に「はてなブログの人気記事」って「枠」があるよね。
 いちブクマカとして面白いはてなブログ記事を探す活動をしてて、例えばグーグルを利用して24h以内の新着記事で面白いの探すのをやってる。それ以外の探し方としてトップページを毎日確認している。
 はてなトップの「はてなブログの人気記事」に載ってくる記事は実はまだはてブホッテントリに載ってない記事が多い。もちろんブックマーク数も3以下、時にはブックマーク数ゼロで紹介されてくる。わざわざ「人気記事」って銘打つからには一定期間の新着でかつアクセス数が多い記事をピックアップして紹介しているんだろう。けどしばらく見ているうちに単純なアクセス数だけじゃないんだろうな、というのが見えてきた。
読んだことのあるブログでいうとシロクマ先生やグダちんあたりは記事が出たら結構な頻度でここに載ってくる。こないだまで毎日更新していた「まばたきをするからだ」も結構な常連だった。あと俺は読んでないけど「ぼの子」が強い。ここは毎日載ってくる。
はてな歴が浅くて詳しく知らないんだけど、「おそらくこの人は古参のはてなーだな、id見たことある」みたいな人も良く見かける。もしかしたらはてなー以前にtech業界の重鎮だとかでアクセス数あるのかもしれないけど。あとはあの腐女子の人の腐生相談してる記事も更新されたら載ってくるよね。あれは結構好き。ブクマ数じゃない指標で記事を探してきて紹介していこうというはてなの取り組みだったとしたら支持したい。ホッテントリに上がってない記事を読んでいきたいからだ。ホッテントリに上がってきた記事はどうせ読むし。

だがここに例外が存在する

DQ10」と「ジャニ」だ。ここはどうも「枠」が存在しているのではないかと考えている。そりゃ両方とも人気コンテンツなのかもしれないけど毎日よ、毎日載ってくるの1個ずつ。特にジャニのは面白くて読み込んじゃうのもあるけどいやいくら何でも毎日はないでしょ。はてなのトップよ? tech系無い日があってもDQとジャニの記事が絶えないってのはちょっと腑に落ちない。

でも決して非難の意味ではないというのは強調しておきたい。主張したいのは「はてなのトップページ意外と面白いぞ」ということだ。

はてなのトップページ担当の人が厳選してトップページに届けてくれるというのはアリだ。一企業のやることだ、偏りがあろうがそれは企業としての判断として当たり前だ。むしろ偏りがある方が面白い。単純なアクセス数だけで掲載されていたらトップが同じような記事だけになるだろうし、企業やメディアの業務用ブログ記事ばかりということもありうる。バンダイ食玩部門の広報ははてなブログでやっているがその記事だって頻繁にトップに載る。

 新着記事を全く忖度せずに更新された順で紹介していくのは無理だろう。ざっと検索しただけでも、ほぼスパムの記事や他の媒体から機械的にコピーした記事などの問題がありそうな記事がザクザク出てくる。だからアクセス数でのハードルを設け、チェックをかけていくのは仕方がない。

 ブログ記事を紹介していく意思がはてなに無いわけではない、のはなんとなく伝わって来たのでこれからも頑張って欲しい。担当の人を応援しています。

近況報告

 ちょうど去年のこの時期あたりに「このもろもろも1年は続くまい」って気持ちで記録の記事をいくつか書いておりました。

 今の状況をちょっと書いておく。

 ようやく仕事に影響が出てきた。いや、警戒したりそのために自宅待機を命ぜられたりというのはいろいろあったが、会社の受注量自体に影響が見えたのは初めてだ。
 上が暇持て余して余計な思い付きを押し付けてきやがる。うぜえ。この会社に必要なのは何かの施策を取ったとして、そのあとの効果測定を忖度なしにやることだ。ばーかばーか。

 宣言がまた出たのを受けてGW前に偉い人からのお言葉があった。その場に集まった連中だが、もう、というかまだ、というのか1割くらいマスクをしていなかった。「そういうお話」の場になるというのは予告があったんだからマスクぐらいして来い。突っ込みどころを作って要らぬ介入の口実を与えてしまうだろうが。

【ネタバレ】 シン・エヴァンゲリオン感想

周回遅れだけどこっそりと吐き出しておこう。















パリ解放戦

 冒頭で俺の見たかったEVAは終わっている。見てるだけで痺れるような映像をこれでもかってぶち込まれたかった。本当に冒頭12分はワクワクする。
 4444Cって見たときに「ザンネックだ!」ってならなかった? 俺はなった。長く伸びた砲身の両隣に粒子加速器があって高火力狙撃してくるのこれはもうザンネックですよ。原画は遅くなかったんだな。
 脚付きEVAのラインダンス…というかカンカンなのかパリだけに。「ある程度独自で動いてるんだけどケーブルに接続されてるからその動きが抑制されてる」みたいな感じが出せるのすごいなって思う。

 昭和の家屋、薄暗い照明、錆の浮いた車両とコンテナを利用した家。とことん好きなものを詰め込んだ「箱庭療法」だと感じた。最後のほうミニチュアバトルしてたときも出てきてたもんね。
 この1週間でさんざんネタにされつくしたアヤナミ農法(仮)ですが、虫のいない農業ですねこれ。まぁそこら辺の虫なんてニアサーで全部死滅したんですよくらいの言い訳は立つかと思うけれどもそれにしてもとことんまで虫がいません。猫も孕むし人も子を産むし温泉ペンギンは群れを成すけど虫はいない。やはり箱庭ですねこれ。
 さすがに箱根なのでどこかにまだ源泉が沸いててそれで繁殖していられるのかあの温泉ペンギンども。
 
 どっかのブログのブコメで書いたけどアスカが切れてレーション口にぶち込むシーンはオネアミスのあのシーンのオマージュだったのかしらとは思う。いい動きしてたよね。動画として面白かったのはここまで。オネアミスの翼、親父が「これは見とけ」って俺に見せたんだよな確か。
 
 育児シーンへの恨み言は他の人に任せる。あのシーンを見ながら何故か伊藤理佐吉田戦車夫妻、そのエッセイコミック作品のことを思い出していた。なめんじゃねえ、もう「あーちゃん」はこんなに大きくなったんだぞ。関係ないけど今の「おかあさんといっしょ」のダンス曲の作詞が吉田戦車だが夫妻のエッセイを読んでるとそこここに作中と同じエッセンスみたいなのを感じておもしろくなる。

 この辺を見ながらいやーな気持ちになった。「大人になるってそういうことねわかるわかる」って一回思ってしまって、その優越感を感じてしまう自分自身に罪悪感があった。

俺とエヴァの話

 最初のイメージボードのころってまだEVAが白と朱で槍持って、よくわからんでけえビル(今だったらドバイあたりで建ってそう)の間でこれまたよくわからん赤い球と戦っててかっこよかった。これまで見たことのないものが来るって感じがすごかった。綾波はまだ黒髪おかっぱだったんだよ! 使徒ってなに? 天使と戦うの?! ってなってめちゃめちゃ興奮した。
 それからほどなくして少年エースで連載が始まって、そう少年エース! 創刊号から読んでたけど2010年代のそれと違ってたよ。連載の目玉がBt’Xとグルマンくんだぜ。クロボンも連載で読んだ。そう連載開始のころにはもうEVAは今のカラーリングで物凄いがっかりしたのを覚えてるあの白に朱が入ったカラーリングの方が絶対かっこよかっただろ。
 あの頃の女キャラわりとシャギー入ってるの多かったよな。ミレーヌジーナスとか。
 そんでカラーリングにがっかりしつつもその連載開始第一回のシンジのモノローグに痺れたよ! ダウナーであきらめきって達観したようなロボットアニメの主人公を俺は他に知らなかった。ただアニメはリアルタイムで見てない。
 田舎だったからテレ東なんてあるの知らなかったよ俺は。だからちゃんと通しで見たのはたしか高校入ってからだったな。2ndImpressionもどこかほかに隠し√ないか必死でイベント埋めた。マユミちゃんどこ行っちゃったんだろうなあ。もしかして第三村でいも掘ってたりするのかしら。
 旧劇の時はまずその映像に圧倒されてて「きもちわるい」をどうやって処理していいかわからなかった。「オタクをやめて現実に戻れ」って言われても、じゃあどうしろってんだよって憤りはあった覚えがある。なんだてめえ卒業したから「ラブ&ポップ」ですかそうですか。ドォーモも予算100万円あったんだぞちゃんと使え、サッポロポテトバーベキュー味2袋じゃねえよ。

 「大人になれ、現実に戻れ」からはだいぶ様変わりして「生きていくこともそう悪くはない」ということを見せてきていた。「じゃあどうすれば? 仕事を見つけて恋人と結ばれて子供を作れ、それが幸せだって言いたいの?」という反発はあるだろうな、と鑑賞中に思ってて「ここから零れ落ちるひともいるよな」とも思ってた。でも考えてみればカントク夫妻には子供もいないし、そのメッセージで稲作波が成長してシンジが立ち直るのはおかしい。ここをひとことのメッセージで俺はまとめきれてない。しいて言えば「人の間にいろ」とか「役割を持て、それを果たそうとしろ」とかかなあと思う。メッセージというよりはメソッドというべきか。ダメな時は誰かを頼れ、恩には返し、期待される役割を務めようとする。そういうやり方みたいなものを示してきたのかと思う。でもそれはこの映画で決着をつけようと見に来た俺たちは曲がりなりにも何とかこなしてきているはずだ。
 それにしてもシンジ、立ち直るや否や即、まるで当然のように皿洗いしてたな。

 ゲンドウの苦悩、美化されすぎてて笑ってしまった。ああまではなれないよ。でもだからこそ「知識とピアノ」マンですらこうやって生きてるんだからなんとかなるよ、というもんなんだと思う。生きろ→いざ、生きめやも→からのシン・エヴァですよ。
 でもウルトラマンになった時は楽しくみんなでやったんじゃないの?

安心しろ。さらばのあとは新たなる旅立ちだと相場が決まってる。

休日朝のおろし蕎麦

休日の朝、食パンを切らしていることを知る。いや、子供たちのおにぎりの分の白飯は何とか確保できているけれど親の分がない。

 そこでこれ。

 いつぞや読んだ、サッパリ売れなかった「小諸七兵衛」が乾麺そば界きってのベストセラーになるまで - メシ通 | ホットペッパーグルメの記事で知ったこの蕎麦だがうまい。年越しもこれでやった。近所のスーパーに一軒だけ入荷しており買いだめしておいたのだ。なお、パスタはまだまだ備蓄がある。
 麺の表面に微妙な凹凸がありつゆとの絡みが良いのが実にうれしい。メシバナ刑事で言うところの「麺のスープリフト力」が高い。
 貰い物の辛味大根があったのでそれを1本すりおろして一緒に食った。おろし蕎麦はたしか東北の食べ方で、以前は近所にそれを食べさせる店があったのだがいつのまにか居酒屋になってしまった。店員から覚えられるくらいは通ってたんだが。
 

おろし蕎麦

材料

・蕎麦(乾麺)適量
・辛味大根 1本
・麺つゆ(濃縮タイプ)
かつお

作り方

 辛味大根の皮を剥き、全部すりおろす。汁も捨てない。辛味大根は激安系じゃないスーパーでちょっといいとこっぽい店であれば入荷している。生協系とかは間違いないんじゃないかと思う。どっしりとした普通の大根と違ってちょっとスマートだけどひねくれた印象があるあいつだ。普通の大根が島の方で位置を占めているのと違って、大体壁際の棚、それも上の方、香味野菜系のあたりで、例えばセロリの斜め上くらいにいる。

 すりおろしたそれをちょっと口に含んだだけで唇がひん曲がりそうなくらい辛い奴が理想だ。それを2倍濃縮の麵つゆと一緒に器に入れてつけダレとする。

 これをそばにたっぷりとまぶして食べるといい。辛味でしゃきっとするし大根はでんぷんを分解する酵素を含んでいるのでそんなに重くもない。変わり種の朝飯としてはなかなかよい。  
 まあ別に辛味大根があったら普通のコメのメシでもバリバリ食えてしまう。あーかつお節かけるの忘れてた。

別に作り方ではなかったというオチ。