てのひらを、かえして

知的怠惰の集積地よりお送りする、手斧と料理のふんわりブログ。

日記230920 小さいモチベの話。

出張の気配が濃厚になってきた
おおよそ出張という物は気が重いもので、うきうきしながら出張に出かけたことはほとんどない。とある機能が必要であるが、その需要が一時的にしかないので、呼ばれるわけである。恒久的にその機能をその拠点に置いておく費用や、現地でその機能を調達しようとした場合の費用と私の旅費を比べた際に旅費の方が安価であったと言うだけで、あからさまに言えば、首都圏の人件費よりも田舎の人件費が安いということでしかない。

でもまあ、到着して、どうしようもない状況を片っ端から把握して、何とか全貌を見渡せるようになった瞬間だけはちょっと好きだ。何となくだけど糸口をみつけて解決までの道筋が見えた瞬間だ。終わった瞬間よりも好きかもしれない。何せこの件が終わったというそのときには次のクソがみえているから。

見通しができるとモチベーションの小さい泉がわいてくる気がする。ろくでもなくてしんどいけど、これだけこなせば終わるという見通しがあるのと、とにかく前に進めで闇雲に手を動かすのでは、このモチベーションが沸いてこないという明らかな違いがある。

全体を見渡せて、そこからタスクの残数が減っているのを確認できる限り、自分にはこのモチベーションが沸いてくるので、これを利用して仕事している。100本あるなかから1本完了した、だとなんとなく感じ方が弱いのでここで100本を10本ずつのグループに分ける。この1グループ10本から1本減ったぞ! となると本数的に同じなのになぜか自分の中でのモチベーションが違って感じられる。

客観的に見ると滑稽だろうとおもう。本質はなにも変わっていないのに、半ば目隠しのように視野をわざと狭窄させている。それも自ら、しかもさっきまで「全体の見通しが欲しい」とまで言っていたのにね。

この10本のグループ、大体6~8本目が木曜日っぽくて、というと伝わるだろうか。何かの仕事、それも繰り返しのを何度も何度もやっていくのをやったことある人にはもしかしたら伝わるかもしれない。1本目や2本目は月曜日だからまだなんか余裕がある。5本目だと折り返しに来た感じがあって頑張れる。9~10本だともう後少しだぞ、と頑張れる。だから6~8めだと折り返した感時が薄れて、まだやっかいなのが目の前にいくつかある、そう思うとモチベーションが薄くなる魔の曜日が木曜日だ。

もうこれわからんし出張の話でもないな。

自分の体感でどれくらいだな、を把握できるのがだいたい10という数字なのだろう。10本のグループが10個。ちいせえ男である。そこらへんが見通しをたてる自分の限界で、その範囲の中ならモチベーションが保てる。

10を10重ねたら100には到達できるのだから、それをまた重ねていくしかねえなあと思う出張前でした。