てのひらを、かえして

知的怠惰の集積地よりお送りする、手斧と料理のふんわりブログ。

納まらない暮れの仕事と連想ゲーム

暮れが押し迫っているというのに、仕事の収まる気配は一向にない。おそらくこのまま年末年始だけ一時停止をかけたようになって、2024年の仕事に突入していくのだろう。

今年のまとめの記事はちょっと前からちょくちょく書いているんだけどそれをお出しするにはまだ早い気がするのでこれを書いている。

収まる気配のない仕事の中で一つだけ年内に区切りがつくものがあって、それは工場設備のとある部分の検査なのだけど、屋外でなおかつとても寒い環境で、足下は貯まった雨水が半分凍ったシャーベットになっていた。安全靴の中にしみこんできたときには長靴を履いてこなかったことを後悔した。そういうこともあろうかと、社用車にはいつも長靴を積み込んでいるのに。
そんなに時間がかかる作業ではなかったが、しみこんだ氷結寸前の冷水が着実に足をむしばみ、何とかその場から離れたときには足指の感覚がほとんどなく、休憩室に入ってすぐ裸足になって手で暖めた。「風雲児たち」だったか何で読んだか忘れてしまったが凍傷を防ぐために口に含んで指を暖める描写があるマンガを思い返していた。

そういうことが頭に浮かぶのは、状況とそれに応じて連想を行う脳の仕組みがあって、記憶の中から解決策を探すという結果が出力されるのおもしろいなーと本社への帰還の車中、暖房でエアコンをフル稼働させて、靴下を何とか乾かそうとしているときに考えていた。靴下の効率的な乾かし方のマンガは読んでいないのでおもいつかなかった。

日記231224クリスマスイブの献立

ポテナゲ 大

冒頭から何を言っているのかと怒られそうだがウチではこれがマストである。もともとはKFCで予約して買うなんて事をちゃんとしてたのだが子供たちの食い付きが悪いので変更した。混まずに買える、結構量がある、喜ぶ。ハッピーセットじゃないので下の子がちょっとむくれてた。

イオンの一羽まるまるオーブンで焼くヤツ。

予約したケーキを受け取りにいく道すがら、配偶者が申し訳なさそうに「一回試したい物があるんだけど……」と切り出してきたのがこれ。一羽そのまんまの若鶏にハーブや香辛料と塩で味付けしてある。「オーブン必要だから焼けないよ」と言ったら実は普段使用してる電子レンジにはオーブン機能があり、そのことをすっかり失念していたのだった。帰宅して機械のボタンを指さされるまで全く認識してなかった。まこと人間の知性なんてろくでもないものである。

というわけでおそらく電子レンジ兼用のオーブンでも焼けるように小ぶりの若鶏が使用されていて、想定よりも小さく、見た目よりも柔らかい。関節に刃を入れてバラしておかないと食べられないかな? とやってみたらつかんだそばからホロホロとほどけていったので完全に肩すかしだった。料理ハサミ持ってきてザクザク切るだけで食べられる。

包まれている内袋ごと焼くので肉汁も無駄なくいただける。付け合わせにポテトやブロッコリーをこの肉汁で焼いたらうまいだろうと思う。
ちなみにイブ当日の午後にはもう値引きされてた。

デカい鶏モモ2本

本来こちらが本命で子供たちに食べさせようと前日に買い込んでおいた。結局上記の鶏では足らなかったのでこっちも焼いて食った。オーブン30分では火の通りがいまいちだったので追加でフライパンで焼いた。

ケーキ

シャトレーゼでまぁまぁ小さいサイズでワンホール買った。大人が1/4食べる間に子供たちが残りを平らげていた。確かに軽くてうまかった。

来年はポテナゲ卒業かな~~

日記 231220 ケツが痛い。

週末の夜に足を踏み外してケツをしこたまぶっつけたのがまだ痛い。怖いから見てないがきっと青タンができていると思う。そういえばTwitter(現X)から流れてきたTweet(現Post)でお医者さんが、飲酒による転倒転落がいかに怖いかの話をしていたが、自分のそれも飲酒しているときだったので本当に危険だった。

筋トレは途切れ途切れながら継続中、腕立てとプランクを追加したら筋肉痛が辛い。
本当は食事も控えないといけないのだろうけどセブンのビリヤニがうまかったり日帰り出張先の近所のご飯やさんがおいしいのでついつい大盛りで定食を食ったりしていてまるでだめ。

Spotifyでトーキョースーパーヒッツを垂れ流しにしているので、めざましテレビみながらでも知っている曲が増えてきてちょっと楽しい。

中年のおじさんは新しいコンテンツへの拒否感がどんどん出てくるのを実感しているが、そういうときまず自分に「おまえはこの文化の新参者なのだからまずあたまを下げろ」と言い聞かせている。そう思えばすこし、自分の中での拒否感が薄れてくる。

本当は拒否とか嫌悪ではなくて、「自分はもういい年なのだし世間も見てきたのでたいていのことは知っている」そういう自負みたいなのがじゃまをしているだけではないかと思えるようになってきた。

文化というのは自分のしたに根が広がっていくのではなくて、自分の下にどんどん新しいタマが装填されてくるロケット鉛筆みたいなもので、タマとタマの間にはそんなに関係はないのだ。「もう知ってる」じゃなくて「そいつは初耳だな」でいきたい。

ぜんぜん関係ないけど近所のスーパーで、豚の塊肉がびっくりするくらいお安く買えることがある。それを一口でいくにはちょっときついかな、くらいのデカさに切り分けてポトフに入れて煮込むと実にうまい。圧力鍋でやるので子供たちが噛みきれない心配はなく、かみしめるほどに味わいのあるいい具になる。

たぶんここにセロリを入れると風味がよくなるのだろうと思われるが、子供たちがいやがるのではないかという危惧があり、まだ実践していない。いつ頃になったらそういうのを許容してくれるようになるのだろうか。

日記231207 「スクワット50回やっても2分」

スクワット50回やっても2分。をスローガンにして、やっている。カロリーを燃やすためには有酸素運動だが、有酸素運動は時間がかかるので今後の生活の改善に期待したい。また、時期にも左右されるが、仕事しているだけで一日一万歩は歩くのでそこんとこはもうやってる扱いでいいのかもしれない。

返す返すも惜しまれるのは昨年も同じ時期にスクワット30日チャレンジ(そういうアプリがある。みんなも探してみよう!)をやっていて、最後は300回/日をこなしていたのだが完了直後に件の流行病に感染、療養に努めた結果せっかく養った習慣を手放してしまった。


夏の暑い時期に始めるのはイヤだなあとさっき延ばしに先延ばしを繰り返し、この時期にまた筋トレをやっている。大丈夫、今年五月に始めた禁煙はまだ続いている。筋トレだってやれるさ。

ここ1ヶ月くらいやったりやらなかったりではあるもののおおむねやる方向にしているスクワット、これを朝活と称して朝食料理時に行っている。16bitを朝から頭に流し込むのはしんどいなーとかアークナイツしんどいなーとかポーション頼みはあんまし期待してない分、ちょろっと見逃しても平気だなーというのが感想だ。朝活でみるアニメはあまり自分の中での優先度が高いアニメにしすぎない方がよさそうだ。やはり火を使ってるときにあまり目を離すわけにも行かないからな。

アニメを見ながらの方が気が紛れて筋肉の痛みを忘れて屈伸できるのがよい。朝にスクワットした日は何となく全身血の巡りがよく、ぽかぽかするのがいい。

こないだ床屋のチェアに座って鏡に向かったときに、フリースごしにおなかぽっこりしていのが見えちゃったのがどうしても気になってしまったのでがんばる。

日記231129 味噌汁を作ったはなし。

(231130 22:10 山岡士郎の「士」の字を誤ってたので修正)

学校の宿題で味噌汁を作らねばならぬと子が言うので、一応口だけ出して、できるだけ手を出さぬようにして作らせてみたが、台所の物の置き場から知らないので当たり前だがだいぶ手を貸すはめになった。

よく言う、昆布は鍋に泡がついてふわっと浮き上がったら取り除く、鰹節は沸騰直前に取り除く、なんて出汁の取り方はあれはお吸い物を作るときのやり方で、大量の出汁材から香りを含めた一番いいところをとるやり方ではないかと疑っている。味噌の味も香りも強い。負けないようにもっと煮出していい。昆布も煮干しもぐつぐつ言う鍋の中で踊らせる。白くふやけてくるまでくらい煮ていい。

味噌汁の作り方というと灰谷健次郎の「きみはダックス先生がきらいか」を思い出す。上記のお上品な出汁の取り方を俺はこの本で学んだ。たしか小学校教師のダックス先生(足が短いから、ろくでもないあだ名だ)が生徒との雑談で味噌汁の作り方となって、ハイミー、味噌、味の素で味付けしているというのでこれはけしからんとダックス先生が本来の家庭科は5年生からなのに急遽授業で取り上げるという展開だ、山岡士郎かおめー。

いいんだよ、ハイミーには鰹も入ってんだから。こないだ試しに買おうとしたら結構高かったわ。

確かに本来、昔ながらの作りかたというのは知っておくべきだが、生活に沿った省略版もまたあっていい。今の時代だとネットで炎上してるかもしれんなダックス先生。

灰谷健次郎は個人的には「兎の眼」の方が好きだ。あっちの方が出てくる連中どいつもこいつも強そうで、簡単に被害者ヅラなんてしそうにないところがいい。被害者ヅラなんて好き好んでするもんじゃないよ。

子供の前で料理をしてみせることで何とか彼らも料理を身につけようと思って欲しいが、いまのところどうもそのつもりはないらしいので、こういうことを少しずつまとめて、なんならいくつかレシピをつけて、オフセット何十枚かで製本して一人暮らし始めたり青年したりした時点で渡せるようにしておくのいいな。家訓とか伝統とかもちろん渡すべき遺産もロクにない予定なので。

ちなみにどうやって味噌汁の宿題なんて提出するのかと尋ねたら学校用タブレットで写真撮ってそのままアップロードしてた。実に素晴らしい。

mini5手帳が気になる。

今週のお題「最近読んでるもの」

最近ほぼ日参して読んでいる「手帳の湖」さんで知った手帳だが、こないだ東京出張したときに後輩が使っていた手帳がおそらくこれだ。俺も欲しい。使えるかどうか、有用かどうか関係なく単純に使ってみたい、好奇心と所有欲に駆られている。
これまで使用した手帳の中でもっともしっくりきたのはモレスキンに何でもとにかく書き込んでいくスタイルでの運用であったが、職場と職種が変わって以来ほぼ手帳を使用しなくなっている。メモとして八つに切ったA4の裏紙をクリップで留める「HipstarPDA」をブクマカ某氏が愛用していると聞いて、しばらくまねしていた。クリップが名刺入れに当たって傷が付くのでやめた。

インターネットで調べるとすぐ広告がその関連商品で埋め尽くされるから便利ではある(皮肉)が、どうもちょっとお試しするという程度で買うには二の足をふむ金額のものばかり提示されてくる。町の文具店にはなかった。調べてみた限り、スターターキットとして最安価だったのがこのレイメイの製品だった。

デコナ

仕事の都合上、緊急のメモを書きつける以外では手帳としての用途がまず無いので、これは完全に所有欲ドライブでしか無いことは自覚している。仕事中、メモをとる対象には事欠かないし、無理ならApple Watch経由で音声認識でテキストメモを取る手段もある。何だったらスケジュールだって今は全部スマホだし……

ちょっと行動を改めようと思っていることなのだが、メモや記録をただ向こうから来たものだけではなくて自分から踏み込んで記録していく必要もあるということをだんだん覚え始めた。切らしている調味料を追加するのならともかく。ただ冷蔵庫を眺めただけでは不足している食材はわからない。ただ漫然と親をやっていても、子供が明日必要なラップの芯はわからないのだ。

 つまり常日頃から「おらーおまえらー明日学校でひつようなものはないんかー!」と帰宅して顔を合わせたら訪ねる必要がある。「適切な問い」なんて格好いいものではなくても、漫然とした「気づき」とか「感性」に頼っていてはもう間に合わない。日々磨耗していく、おじさんとはそういうものだ。

 昨日と今日ではなにが違うか?

 なるほど、子供時代から、なんどもなんども三日坊主してきた日記帳に「天気」とか「気温」とかの項目があったのはそういうことか。昨日と今日の違いを見いだす指標がないと日記なんて毎日書けないんだな。そういうことを小学生のウチに学ばせてくれようとしていたのか。道理で俺の日記も感想文も「おもしろかったです」「たのしかったです」で終わってしまうわけか。

ちょっと言い訳しておくとここは俺の日記帳みたいなところで、時間がとれるときにポメラに書き殴っているので最初に言っていることと終わりに言っていることの整合性がとれないことがままあるのは勘弁して欲しい。

指標を持って昨日と今日、午前と午後、さっきといま。そのときそのときを記録していくのなら、いつでもてもとにそのことを書き留められる手帳があってもいいのかもしれぬ。

日記231020出張初日(書いてたの忘れてた)

出張一日目、正確には移動日。朝からご飯を炊き忘れているわ麦茶の準備はできていないわで少しあわてる。大人の朝ご飯はこう言った事情と切り離して完結する時短メニューにしてあるのでこう言うときは助かる。だめならコンビニに走るし。

今日から上の子も数日不在なのだが、最後の荷物チェックも自分でこなしてさっさと家を出ていってしまった。下の子曰く、玄関のドアはあけっぱなしだったそうだが持たせたボストンバッグが大きいのでしかた無いところはある。大体こういう行事の挨拶やなんかでは「子供たちもひとまわりふたまわり成長して~~」なんて教師が挨拶して、「そんなことあるかい」と思っていたクチだったが、こうやって親になってみると荷物を担いで家を出ていった段階でもう「大きくなって……」という感慨にふけってしまう。昨日の夜は「しばらくあえないから」と膝の上にのっていたが。もう重いんだよ!

都市部への出張はおもったより食事に困ることが多い。頼むからチェーン店あってくれ。たのむからコンビニだけにならないでくれの祈りが強い。いくらコンビニ弁当が暖めて出てくるとか、なんならホテルのレンジで暖められますよと言われても違うのだ。器ごと暖かいご飯というのは食べ終わりまでまぁまぁ暖かくいてくれるし、チェーン店のレシピだといっても食べるタイミングに合わせて作られた食事というのはおいしい。食感という時点でどうしても違いが出てくる。

その点で言う最近のコンビニは一工夫していることが増えてきていて、具材と炭水化物を別梱包にしていることがあるし、これここに必要なのか? と思わされるフィルムがあるのだが、べたべたするし片づけの手間も増えるのだがしかし、このフィルム食事直前まで区切ってくれてるおかげで麺やご飯粒がふやけずに済んでいるメニューはあるのだ。また、フィルムがあるおかげでふやけやすいメニューに果敢に挑んでいるところもあるのだろう。

あと、おじさんの要望としてはそこらへんのチェーンの居酒屋でいいので時々はなにも考えずに飲みにでかけられるようになりたいです。