てのひらを、かえして

知的怠惰の集積地よりお送りする、手斧と料理のふんわりブログ。

220704 ナスとミートソースをチーズで焼いたヤツ


材料
ひき肉 200g
ナス 3本
とろけるスライスチーズ 4枚
トマトソース 1缶

レポ
ナスを斜めに厚さ10mmで輪切りにする。

フライパンに油を引いてひき肉を炒める。
全体が白けてきて脂肪が溶け出してきたらひき肉を取り出してナスを焼く中火で蓋して表裏3分ずつ。ひき肉は多少火が通ってなくてもへいきへいき。

何故ってそのあと肉戻してソース足して沸騰させるから。

丼にミートソースをまとったナスを敷き詰めチーズを置いてまたナスを敷き詰め、3段重ねて上に粉チーズ振ってグリルで13分焼く。

器の段階から失敗だったかなーとは思っている。中に仕込んだはずのチーズはミートソースに溶けてしまってチーズ感が出なかった。焼いた時にチーズ感が残るのは上だけなので表面積を増やすために薄い容器に平べったくいれて焼くべきだったのだろう。

チーズでナスを食べたかった。と、俺は動機を供述している。

およそ一般的に国内で提供される食材に関しては食べないものは無いが、それでも好き嫌いはあって子供のころはナスと寒天だった。ちなみに今も寒天は苦手なのだがご多分に漏れず年を取るごとにナスは好きになってきた。
配偶者の好物でもあるのでそれに付き合ってきた結果食べる頻度が高くなっているから慣らされてきているのかもしれない。

今からするとめちゃくちゃに失礼な話なのだが、今回作ったこれのような「ナスグラタン」は子供のころ、「はずれのグラタン」だった。ホワイトソースのグラタンがとにかく好きで、食卓に「あたりのグラタン」が上がる時は一皿分は追加で作ってもらっていた。なんだったら誰かが余らせないかと虎視眈々と狙っていた。我ながら意地汚い。まあ昭和の習いではある。

ホワイトソースの方はそれくらい好きだったが、ミートソースとナス(実家ではこれに薄切りのジャガイモが入ってた)のグラタンは食べておいしいとは思うがやはり「はずれ」だと思っていた。

それが今ではどうしても食べたくて自作するのだから自分で自分が分からない。

これを作りながらid:POGE氏がやってたtwitterスペース「詩の話」を聞いていた。スピーカーに上がらないか? と、お誘いが来たのだが上がらなかったのはこれを作っていたからだ。

インターネット詩の登場がいかに画期的でそれまでの詩の世界から変化したのかの話や雑誌の選評を引いた上でいかにその選評が妥当であるかを理屈で語る話などとても面白かった。だーまえの歌詞についての話があんまり広がらなかったのはちょっと残念だったけど、この話はいつか聞いてみたい。