てのひらを、かえして

知的怠惰の集積地よりお送りする、手斧と料理のふんわりブログ。

俺は権化ではないのでメモを取る。

目次

どうにも俺にはタスク管理が必要らしい

だんだん仕事が煮詰まってきて、これほんとにタスク管理なりGTDなりしないと間に合わなくない? ってなってきた。出荷時期までに終わらせておかなければいけないのだが、今は資材機材人材等の理由で処理できない問題がいくつか常に滞留している状況にいる。
だがこれがずっと意識の隅っこにいてワーキングメモリを食われている気がしてならない。もともとそんなにワーキングメモリが多くないたちの人間なのでややこしい思考をしようとすればその端から忘れていく。複雑な思考ができないのは普段のブコメやこのブログを読んでいても察してもらえているものと思う。

まず必要なのは頭の中から書き出して空っぽにしていくことだ。

そもそもノートを取れなかった俺たちへ

むかしはまあまあ賢い方の子供として扱われていたのでたいていのことは記憶できるとノートなんて全く取らない生き物だったのだが、やはりご多分に漏れず二十歳をすぎた頃からただの人以下に成り下がって幾星霜、「これくらいのことは覚えていられる」という自負からはだいたい解放された。自分のことすら信じないという大人の階段を上ったというか老化の坂を下っているのかわからないがそういうことだ。

子供の頃のノート取らなかったエピソードだって、よくよく思い出したらノートを取るのがバチクソ苦手だっただけである。授業はじめあたりは「今日こそちゃんとノートを取るぞ」という意気込みくらいはあるのだが授業序盤の前回の振り返りで退屈し始めて(何だこんなことわかるわ早く本編やれよ)意識はあちらに飛びこちらに飛びして、教科書のほかの項目を読みあさって意識が戻った頃には授業は佳境を迎えており、すでに何回か黒板は消されていてもう何から板書すればいいのかわからない。だいたいこれだ。俺たちゃメモを適切に取れるように生まれてきちゃあいない。

時間で強制的にメモを取る

たとえばメモを取り忘れる件に関しては、これはもう「メモをとらねば」という心の動きに頼ることなく定期的にメモをとるようにしつけていく方がいいのではないかと考えて、実行しつつある。
終業時に今日あったこと、言われたこと、考えたこと、それからやったことを案件ごとに日報として記載している。実際に長期にわたる案件の際に「そろそろこの書類そろそろまとめて提出しなきゃいけないんだけどそもそもこの書類どういう意図で作ってんだっけ」みたいなことが発生していて、「言われたこと、考えたこと」の記録が無く、往生したからだ。

想定だけしていたのが「ポモドーロ・テクニック」は25分の集中時間と5分の休憩時間を繰り返して集中力を高める仕事術だが、この5分に必ずメモを取るようにすれば……みたいな事だが、そもそも本式のポモドーロ・テクニックは詳細に作業の記録をとりながら行うものらしく本末転倒だったことを記しておく。

日記

日頃の生活に関しての記録・日記は昼休みにポメラでとるようにしていてだいたいこの辺からこのブログのネタが出てきているので無駄ではない。そのときの気分とかもやついたこととかを昼休みの時間制限まで一気に書き出す、書き出している内になんか自分の意見みたいなものが出現しはじめる。

手元におくA5の紙

大体これにDoingリストを書き出してから作業に移る。作業手順の指差し確認みたいなもの。もっと小さくても用途は足せるのだが、ちょっとしたおもいつき、急に言われたこと、電話メモをその場で書くためには余白が必要で今はこのサイズにしている。何かの説明のために絵を描いてみせるにもこれくらいないとちょっと書きづらい。

ポケットに入れている手帳。

百均の一番小さい奴。一緒にタッチパネル用のぽわぽわがついてるのを一本付属させている。一番小さかったのがそれだった。メモ帳のカバーに刺せるのでそのまま使っている。用途としては普段のメモには用いず、不意や緊急のメモに用いる。とりあえずこれがあるというお守り。

音声メモ・無線イヤホン

大方の機種が何らかの機能を実現するために物理ボタンを装備しており、これを仮に「ファンクションボタン」と称すると、これの機能でスマホの音声アシスタント機能を呼び出すことができて、そこから口頭でのメモ記載をお願いすることができる。ときたま起動に失敗することがあるのがつらいところだがこれは一時期便利に利用していた。

音声メモ・AppleWatch

イヤホンに比べて圧倒的に便利になった。手帳を取り出すより早く起動できる。あと物持ってても入力できるし手が汚れてても行けるのがいい。

第二の用途として無線イヤホンで電話しながらWatchでそのままをテキスト化がある。
とくに、確認事項を復唱していると見せかけてそのままメモにしている。あまりに丁寧に復唱していたものだから(音声認識がうまくいくようにはっきりと発音していた)上司から「おまえ普段はそんなことしないだろうなにかあったのか」と怪しまれてしまった。しかし、電話が終わったら電話メモができてるのは強い。

残念ながら、業界用語は変換に失敗しやすく、時間を置くとちんぷんかんぷんになるから早めに手動で修正しておく。

最近はもう社内Slackも音声入力している。革手袋外さないで送れるのは強い。写真送って詳細を口頭で追加したら大抵の状況なんとかなる。

おわりに

ここまでメモをとっても漏れはまだまだあって、やることはいくらでも出てくるように感じるのだが、書き出して整理をつけているからこそ、普段は無意識に放逐している「漏れ」や「やること」に気づけているのではないかと仮説を立てている。見つけてしまったものは仕方ない、余計にやった分、結果として人生が少しでも向上していればいいなあ、という希望を持って終わりにする。

昨日はリビングも掃除したし大根とこんにゃくを下ゆでしておでんの元で煮込んで放置しているので今夜の晩飯も楽らくだもんね。