てのひらを、かえして

知的怠惰の集積地よりお送りする、手斧と料理のふんわりブログ。

日記240324 日曜の夕食、筑前煮で酒を飲む

肉巻き野菜

子供たちが野菜を食べないので苦肉の策だ。
ここ数日外食や中食が続いて食事が荒れがちだったので野菜を多めに食べさせたい。
まあ子供というのは野菜を食べないものだし、好物だって食べる日と食べない日があって、「おそなえもの」というのはよく言ったものだと思う。
そんな中でもハンバーグとこれはまあまあ食いつきがいい。ハンバーグほどではないが手間がかかるのが難点だ。買って帰ってきて即出すという訳に行かない。
そういえば上の子が三歳くらいのころは本当に野菜を食べず、そのせいでものすごい便秘になっていた。だから毎週のようにハンバーグを作っていたし、食物繊維の足しにならないかと朝ご飯のおにぎりにワカメ入れていたのだった。

豚バラで巻くと言えば肉巻き豆腐もあるしおいしいのだがそういえばここ10年作ってねえな。野菜じゃねえしな。

筑前

若い頃は煮物なんて対してありがたみもないと思っていた。根菜を効率よく摂取するための料理であって、動物性タンパク質に乏しいので酒のつまみにもならない、と。

ある時何だったかの時代小説で、田舎で悪党が逃げ込んだのを里の者を集めて山狩りする際にまず酒と煮染めとおにぎりを振る舞って味方に付けるというような描写があって、「お酒に煮染めはないでしょ」と思っていたのだ。しかしながら考えてみたら江戸時代の内陸、それも農村では海の幸は望めないし、一応は禽獣の類を口にはしないだろうから、せめてアテになりそうなのは煮染めくらいしかないのだ。たしか佐藤雅美先生の侠客ものか八州廻りの話だったはず。

いまやすっかり煮染めで日本酒がいけるようになってしまった。味の染みたレンコンのこの歯触り、ゴボウをかみしめたとき、染み出してくるこの風味。辛口の日本酒に実に合う。うまい。

今日の筑前煮はとくに好評で数日分の常備菜と思って用意していたがあれよあれよとお代わりされて結局椀に一杯くらいしか残らなかった。よいよい、また週末に作ろうと思う。冷やす工程が入るのでいかんせん平日にこさえるのは時間が足りない。

ちなみに何とは言わないがモリモリ出た。

有料機能試してみる。料理レシピ置いてますが本当によくあるレシピなので価値はありません。

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